11/10(火)はサボリーマンにて亀山さんに早朝出勤しまして、午前中のみですが「魚探は初めて」というお友達向けに「おやらかし魚探ガイド」を開催いたしました。
釣果不問がおやらかし魚探ガイドの原則ではあるもののやはりボウズは避けたいわけでして、下船10分前にお友達にドラマ魚をキャッチいただきまして、こうして初めてのガイドは成功裡(と勝手に思っています)に終わりました。
今回のオハナシのきっかけ
今回の全国200人の貴重な読者さまのお一人であるお友達Iさんは今まで全く魚探を使ったことがないそうでして、これから魚探購入を考える際に
・普通の2Dダウンのみの魚探(例: HE-840F)
・オールインワンのハイテク魚探(例: HE-9000)
のどちらがいいのかイマイチピンと来ないというご相談がありまして、それなら一度ボートの上で実釣を交えて魚探を体験してみてはいかがでしょうか、というところからこのオハナシは始まりました。
もちろん早朝出勤です
とりあえず11/10(火)の6時半出船をお約束しまして、お約束がある場合はオトナですからちゃんと出勤するワタシでして、、、
ほいっ。
4時につばきもとさんに到着した後1時間くらいクルマで仮眠しまして、今回は14ftをお借りしてリアにハイテク魚探HE-9000をセットして準備OKとなりました。
まずは魚探入門から
魚探ガイドを開催するにあたり、イロハのイとしてワタシなりにアレコレ考えた結果の魚探入門はこんな感じでございます。
魚探本体のセッティング
まずは魚探本体と振動子、バッテリーなどの魚探一式のセッティング方法です。
魚探本体は、魚探架台とバウデッキをRAMマウントにて装着するのが一般的です。
魚探振動子のセッティング
魚探振動子のセッティングには2パターンありまして、、、
昔ながらのHE840Fのような2D魚探は、振動子用のケースに収納してエレキのモーター下部に装着します。
それに対して、2D・3Dダウン・3Dサイドを備えたオールインワン振動子は、エレキのモーター下部に振動子を装着するとエレキの舵を取るたびにサイドイメージが暴れてしまうので、それを避けるために振動子ポールを使用します。(自作するもよし、プロショップで調達するもよしです)
さらに振動子ポールの取り付けかたは2パターンありまして、
・RAMマウントにてバウデッキに装着
・タフクローにてエレキのシャフトに装着
といったところです。
魚探用バッテリー
魚探用バッテリーは12Vですので、エレキ用の12Vバッテリーとシェアする方法ももちろんアリなのですが、シェアするとエレキのノイズを魚探が拾いやすくなるため、魚探専用バッテリーをお使いすることをオススメします。
ワタシはHE-9000用に12V28Ahの魚探用バッテリーを使っていまして、コイツならおそらく2日くらいは大丈夫です。(今までバッテリー切れで魚探がダウンしたことは一度もありません)
こちらについては、お使いの魚探の消費電力によって変わってきます。
魚探のキホンは2Dダウン
魚探のキホンはいわゆる昔ながらの2Dダウンソナーでして、まずは魚探の原理からスタートです。
魚探の原理と2Dソナーの見方は、↓のHONDEXさんのWebサイトにわかりやすく説明があります。
本多電子が「魚群探知機とは?」についてご紹介します。本多電子ではGPSプロッター魚探、魚群探知機、GPSプロッター、マル…
魚探は振動子の下部に円錐状にビームを出して、その反応を映像化して現在から過去にスライドして行きます。
2Dダウンでは、感度と深度設定(HONDEXにはクリーンライン設定がありますがそれは割愛)があって、
基本はボトムの2次反射がちゃんと映るように感度と深度を設定するのですが、慣れないうちは自動設定でもよろしいかと。(ワタシは感度はハンド・深度はオートに設定しています)
GPSマップと等深線
ハイテク魚探のひとつ目の機能はGPSマップと等深線でして、ワタシがハイテク魚探の恩恵を最も受けたのがこの機能といっても差し支えありません。
HE-9000にはメジャーな湖沼の地図はインストールされていますのでもちろん亀山さんのマップは入っているのですが、「デプスマッピング」という機能にてこの地図上に等深線を描くことが可能となっております。
HONDEX: デプスマッピング
ローランス: ジェネシスライブ
ハミンバード: オートチャートライブ
ガーミン: クイックドロー
この等深線があると、岬やブレイク・フラットなどの地形変化がどこにあるのか丸わかりとなりまして、GPSマーキング機能にてマークしたポイントには間違いなく再度船を着けることができるようになるわけです。
・こちらは本湖のだんだん
・こちらは馬の背
HONDEX HE-9000の等深線は同じ機種を使っているユーザーからコピーする以外は全て自分で魚探掛けしない限り等深線が作成できないのですが、他のUS系魚探は等深線データもネットからダウンロードできますので、イチから魚探掛けをする手間が省けます。
等深線については別に魚探を使わなくても、スマホやタブレットのアプリでもダウンロードして使用可能ですので、ご興味のあるかたはどなたでも使用可能なGARMIN Active Captainというアプリをダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
↑はActive Captainによるつばきもと周辺の等深線地図です。
3Dダウンイメージ
3Dダウンイメージは2Dダウンを3D画像化した以外は機能的には2Dダウンと同様ですので、感度・深度設定は2Dダウンと変わりません。(↑の画像の右上が3Dダウンイメージです)
2Dダウンで映ったものを3Dダウンで見ると、それが魚群なのかストラクチャーなのか判別しやすいかと思います。
ワタシのHE-9000は3分割画面設定でして、左半分は等深線情報を、右上は2Dダウン・右下には3Dダウンを配置しております。
3Dサイドイメージ
普段はほぼ使わない3Dサイドイメージの使い所はズバリ初めての場所での魚探掛けでして、、、
2D・3Dダウンは真下の情報しか映さないので沈みモノなどを探すのには船を満遍なく通す必要があるのですが、サイドイメージは自船の左右のボトムの情報を3D映像化してくれますので、魚探掛けの手間が大幅に省けるようになるわけです。
サイドイメージの原理はちょいとややこしくて、自船の真下 + 自船の左右ボトムを組み合わせて表示しています。
自船の真下と自船の左舷のボトムを立体的に表すとこうなるのですが、
この90°の立体を平面に伸ばしたのがサイドイメージの表示となります。
折り目がボトムだとすると、折り目の右側は自船の真下の情報を、折り目の左側は真下から左側のボトムの情報を表しています。
サイドイメージにも感度と深度設定があるのですが、深度というのは「ボトムまでの距離+そこから左右のサーチ距離」となりまして、つまり紙を広げた長さとなることをご理解ください。
こんなところをまずは魚探入門としてHE-9000実機を前にアレコレと説明させていただきました。
実釣を通じての魚探習熟
魚探入門を終えた後は、お友達にはこのままリアのHE-9000を見ながらの実釣を通してまずは魚探に慣れることからスタートです。
とは言っても、初めての魚探にて2D・3Dがどうやって映るのかなんて誰も分からないわけでして、、、
しばらくこの状況を体験していただいた後で、ここで登場するのが飛び道具のGARMINライブスコープでございます。
これは従来の魚探とは異なり、現在のみを映す魚探でして前方の様子をリアルタイムで見ることができます。
ここでフロントに魚探を2台並べ操船もお友達にチェンジしまして、ワタシはリアにて亀山の地形ガイドをしながらライブスコープで捉えたモノが2D・3Dにてどのように映るかを実釣しながら自由に体験していただました。
水の中のモノが何かは今までは想像の範疇だったのですが、ライブスコープはかなり高精度に水の中を映してくれるので、2台並べた状態でどう映るのかを比較するのが魚探を習熟する一番の近道というのがワタシの結論です。
釣果不問ではありますが
さてそて、今回のおやらかし魚探ガイドはお友達の都合にて午前中リミットということでして、つばきもとから本湖方面へ船を流してみましたが本湖エリアは風が強くてちょいと厳しい様子でした。
ラスト2時間となったところで操船をチェンジしまして、HE-9000をリアにセットしていよいよオサカナ釣りに本腰を入れます。
釣果不問とは言いつつもやはり1本はオサカナにキャッチいただきたいわけでして、本湖エリアから帰還してラスト1時間は馬の背や長崎方面を流しまして、、、
ほいっ。
ラスト10分にて長崎沖の5mラインを流していたところ待望のバイトが出まして、ヨンマルはないくらいですが立派なオサカナをキャッチいただきました。
こうして初めてのおやらかし魚探ガイドはオサカナ付きにて無事に締め括ることができたわけです。(嬉)
記念すべき「おやらかし魚探ガイド」にてついでにオサカナも触っていただいたIさん。(笑)
何事にもポジティブで楽しそうに半日釣りを楽しんでいただきましてありがとうございました。
オサカナを釣ること以外は比較的得意としているワタシでして、今回の魚探ガイドが何かしらのお役に立てたのなら幸いでございます。
全国200人の貴重な読者さまにおかれましては、ワタシでも何かお役に立てるようなことがあればサポートさせていただきますので遠慮なくリクエストいただければと思う次第です。
この日の午後は毎度の火曜日メンバーと楽しく過ごしたのですが、その様子については別記事にてアップすることにします。
おしまい。
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