動力がエレキのみでのレンタルボートによるバスフィッシングとなると、やはり亀山ダムや高滝ダムなどの関東リザーバーがメジャーなようでして、、、
巷では関東スタイルなどと呼ばれているレンタルボート用の豪華装備に、男の子の端くれであるワタシも長いこと憧れていたわけでして、苦節うん年、ようやく装備が整ってきました。(嬉)
これから関東リザーバーでのレンタルボートフィッシングにチャレンジしてみようかなぁ、というかた向けに記事を起こしましたのでご覧いただければ幸いでございます。
レンタルボートフィッシングの基本セット
これからレンタルボート+エレキにてバス釣りをしてみようかなと思ったら、釣りをするのに最低限必要な装備(基本セット)は、
- レンタルボート(10 11 12 14ft)
- エレキ(12V 24V フットコン/ハンドコン)
- バウデッキ/マウント
- バッテリー(12V 12V×2)と充電器
の4つとなります。
レンタルボートの種類
エレキを積む場合、10/11ftは小型船舶免許は不要でして、いわゆる免許不要艇となります。
こちらが10ft艇です。(何故か無人くんですが)
少し船が長くなってスリムになる11ft艇はこちら。
広さと抜群の安定感なら10ft、広さよりも機動性を優先するなら11ftといったところでしょうか。
そして、関東スタイルの定番12ftのローボート。
抜群の機動性を誇りますが、安定感は乏しくムチャをすると落水の危険もあります。二人で乗るのは危ないのでヤメたほうがいいです。
ラストは、2〜3人乗りを想定した14ft。
ワタシはまだ乗ったことはありませんが、機動性・安定感・広さと三拍子揃った船でございます。
12ftと14ftは小型船舶免許が必要でして、「関東スタイル」を目指すにはまずは2級小型船舶免許を取得することが第一歩でしょうか。
ワタシは今年の3月に、河口湖の一泊二日合宿にて2級小型船舶免許を取得しまして、、、
船舶免許に興味のあるかたは、↑をご覧いただければ幸いです。
エレクトリックモーター
お次は、動力源のエレクトリックモーター・通称エレキです。
エレキのタイプは2種類ありまして、
・船外機のように船の後ろにセットして手で操作するハンドコン
・船首にセットして足で操作するフットコン
画像は、モーターガイド社のWebサイト からお借りしました。
ハンドコンはエレキの操作と釣りの両方はできないのに対して、フットコンはエレキの操作を足で行いながらの釣りが可能なので、断然フットコンをオススメします。
エレキには種類と出力がありまして、クルマのエンジンに例えると馬力に相当するのですが、、、
モーターガイド社のエレキなら、
- 12ボルト50ポンドクラス(X3)
- 24ボルトの80ポンドクラス(X5)
ミンコタ社のエレキなら、
- 12ボルト50ポンドクラス(EDGE55)
- 24ボルト70ポンドクラス(EDGE70)
あたりがメジャーな製品です。
ワタシはモーターガイド社のTR54Vという12ボルト54ポンドのエレキを使用しているのですが、54ポンドというパワーはエレキ全開時で、
- 10ftは時速4キロ
- 12ftは時速5キロ
といったところです。
24ボルトエレキは使ったことがありませんが、おそらく12ボルトエレキの1.5倍くらいのスピードが出るのではないでしょうか。
亀山さんあたりではフットコンの12ボルトで充分、というのがワタシの現在の結論です。
バウデッキとエレキマウント
ハンドコンエレキは船尾にアタッチで装着しますが、フットコンエレキを船首に装着するにはバウデッキとエレキマウントが必要です。
こちらはサウザー社のバウデッキと、モーターガイド社のゲーターフレックス360というマウントの組み合わせです。
関東スタイルの最大の特徴はこのバウデッキとエレキマウントでして、
重くて嵩張るバウデッキとマウントを耐久性を維持しつついかに小さく軽くするかという観点で、いろんなお店から軽量のバウデッキやショートバージョンのエレキマウントが販売されているわけです。
バッテリーと充電器
エレキを動かすにはバッテリーと充電器が必要でして、、、
12ボルトのエレキなら12ボルトバッテリーが1発、24ボルトのエレキなら12ボルトバッテリーが2発必要となります。
大体バッテリーのフルチャージには7〜8時間といったところでして、ワタシのようなサンデーアングラーならバッテリーの寿命は3〜4年といったところでしょうか。
バッテリーにはゲージがありまして、↑のようにゲージが白く表示されたら寿命です。
買うか借りるか
とりあえずレンタルボートでのバスフィッシングを始めるには最低限の装備として、
- エレキ
- バウデッキ マウント
- バッテリー 充電器
が必要になるのですが、それなりのお値段がするわけでして、
一番の悩みは、「買うか借りるか」ということになろうかと思います。
借りるのにもそれなりに費用が掛かるので、数ヶ月に一度程度でたま〜に浮くくらいならレンタルで充分、月イチ程度浮く予定なら購入したほうがトータルでみると安くつくかもしれません。
さらに関東スタイル化にはアレコレと装備のバージョンアップが必要となるのですが、関東スタイルへの道は、
- まずはレンタルで楽しむ
- 基本セットを導入
- 関東スタイルへバージョンアップ
と徐々にステップアップしていくか、レンタルでしばらく楽しんだ後基本セットを経由せずにいきなり関東スタイルを導入するかのどちらかになろうかと思います。
ワタシの場合は周りに相談できる人がいなかったので、独学で基本セットを導入した後に関東スタイルに徐々にバージョンアップしましたが、
案外二度手間な部分があるので、二重投資を避けたいかたは最初から関東スタイルを目指すことをオススメします。
レンタルボート 関東スタイル
それではいよいよ関東スタイルのオハナシとなりますが、あくまでも「快適に釣りをするための装備」であって、釣りのウデとは関連はしない(少なくともワタシには)ことをお断りしておきます。(笑)
関東スタイルの装備は、、、
- 12ft艇(要・船舶免許)
- エレキ
- ショートバウデッキ ショートマウント
- ハイテク魚探
- ハイデッキ
- ラダー
から成り立ちます。
12ft艇もしくは11ft艇
船は機動性のある12ftを利用するのですが、もちろん船舶免許が必要となります。
どこのレンタルボート屋さんにも普通に置いてある船でして、亀山あたりでは大会以外で12ft艇が埋まることはまずないので基本的には予約不要です。
もちろん比較的機動性の高い免許不要艇の11ftでも何の問題もありません。
その際は、亀山あたりでは免許不要艇は比較的多く導入されていますが、競争の倍率が高いので予約が必要です。
また、三島や豊英などは免許不要艇が少ないもしくは未導入のボート屋さんが多いので要注意です。
エレキ・シャフトカット
エレキは、亀山あたりの猛者の方々は、24ボルト80ポンドクラスを導入されるかたが多いようです。
ワタシはそんなに遠出をすることがないので、24ボルトエレキの必要性は感じていないのですが、ゆくゆくは12ボルトから24ボルトへのバージョンアップをする予定です。
(画像はフィッシングガレージブラックさんからお借りしました)
初めてエレキを導入するときに、12ボルトエレキを購入した後でしばらくしてから24ボルトエレキに買い換えるくらいなら、最初から24ボルトエレキを導入するほうが1回の投資で済むというオハナシです。
そして、お次に出てくるのが、エレキのシャフトカットでして、、、
通常のエレキのシャフトは36インチなのですが、
- エレキのヘッド位置はキャストのジャマになるので出来るだけ低くしたい
- 浅いところを流すこともあるのであまり水中深くまでエレキを沈めたくない
- エレキは重いので持ち運びが大変
- シャフトが長いとクルマへの収納に苦労する
ということで、エレキのシャフトを32インチあたりまで短くカットするのが関東スタイルです。
一度エレキを購入した後でシャフトカットするのは工賃が発生しますので、あらかじめシャフトカット済みのエレキを購入するのがよろしいかと思います。
ワタシは36インチシャフトのまま使っているのですが、そろそろ32インチへシャフトカットをお願いする予定です。
ショートバウデッキ・ショートマウント
ノーマルタイプのバウデッキとマウントは、重くて嵩張るので、
強度はそのままに小型化・軽量化したのが、ショートバウデッキ・ショートマウントでございます。
小さめのバウデッキはいろんなところで販売されているのでそれを選ぶとして、
ショートマウントは、自前のノーマルマウントを短くカットするか、カットされた状態で販売されたモノを買うかのどちらかとなります。
ワタシの使っていたゲーターフレックス360というマウントはカットができないタイプなので、今回新たにカット済みの21ゲータースプリングマウントを調達しました。
バウデッキとマウントは、クルマの収納の観点も含めて、最初からショートバウデッキ・ショートマウントにすることをオススメします。
ハイテク魚探
魚群探知機・通称魚探はやはり釣りをするのにあったほうが良いわけですが、魚探がなくても釣る人は釣るので、釣果に結びつけるのは使い方次第といったところでしょうか。
魚探の機能にはいろいろありまして、
- 水温計 水深計
- いわゆる2D魚探(真下を二次元で表示)
- GPSマップ
- ダウンイメージ(真下を三次元で表示)
- サイドイメージ(船のサイドを表示)
- 360度サーチ(船の周り360度をサーチ)
- 等深線作成機能
など、最新の魚探はハイテク化が進んでいます。
↑はクラシカルな2D魚探なので、水温計・水深計・2D魚探の機能しかなかったので結構地形の把握が難しかったのですが、、、
今年導入したハイテク魚探には、従来の 2D魚探機能に加えて、GPSマップ・等深線作成機能・ダウンイメージ・サイドイメージまで搭載されていますので、釣果に直結しないのは悩みのタネではありますが、明らかに釣りの内容が変わりました。(嬉)
魚探は最初の1台からクラシカルな2D魚探ではなく、ハイテク魚探を導入することをオススメします。
ワタシはどの機能が重宝しているかというと、
- 等深線作成機能
- サイドイメージ
この2つだけは便利すぎて、もはやないと釣りになりません。(笑)
ハイデッキ
お次は、足場をかさ上げするハイデッキです。
ハイデッキを導入すると足場が20cmほど高くなるのですが、完全に別世界となりまして元には戻れません。(笑)
- キャストが断然やりやすくなる
- サイトがしやすくなる
- エレキのペダルがジャマにならない
などのメリットがありますが、もちろん「荷物が増える」というデメリットもあるわけですが、
デメリットよりもメリットのほうがはるかに上回っていると思います。
最初はいろんなことに戸惑いましたが、2〜3回の釣行にてすぐに慣れました。
もう一段高く船のガンネルにセットする「ツライチ」というタイプもあるのですが、ワタシには少し恐怖感がありましていわゆるスタンダートなハイデッキをオススメします。
ラダー
最後は、船尾に装着するラダーです。
12ft艇は操船時にリアがかなり滑りまして、クルマでいうところのドリフトが起こりやすいので、船尾を安定させるために使うのがラダーという装備となります。
(画像はフィッシングガレージブラックさんからお借りしました)
10ftに乗っていたときは全く必要性を感じなかったラダーですが、リアがズリズリ滑る12ftには必須の装備です。
ラダーがないと船を停めているときもいつの間にかグルグル回ってしまうようなこともあるのですが、それもラダーがあれば解消です。
ワタシの装備まとめ
エレキ: モーターガイド TR54V(ミシマ釣具)
マウント: 21ゲータースプリングショート(ブラック)
バウデッキ: オリジナルバウデッキ(FGブラック)
バッテリー: ボイジャー12V105A(ミシマ釣具)
魚探1: HONDEX HE-840F(キャスティング東千葉)
魚探2: HONDEX HE-9000(キャスティング岩槻)
ハイデッキ: エンジン 12ftハイデッキ(キャス岩槻)
ラダー: オリジナルラダー(FGブラック)
随分と長く書きましたが、レンタルボート向けの装備は奥が深く凝り始めるとキリがない世界でして、
これからレンタルボートフィッシングでも始めてみようかな、というかたに少しでもご参考になれば幸いでございます。
おしまい。
Posted from SLPRO X for iPhone.