DAIWAが誇るベイトリールの名機・初代スティーズですが、ピーキーで扱いにくかった初代スティーズが名機となったのは間違いなくSVスプールの功績だと思う次第です。
そんな「バックラッシュしない」はずのSVスプールが、ある日突然異音とともに「鬼バックラッシュ」するようになってしまいまして、
メカに疎いためバラしたインダクトローターが元に戻せなくなるという「おやらかし」をやらかしつつも、バックラッシュする原因がインダクトローターのパーツの不具合であることを突き止めることができたワタシでございます。
インダクトローター事件の始まり
昨夜、スティーズ用の3台全てのSVスプールのインダクトローター部分をバラして見事に戻せなくなったワタシ。(泣)
そもそもなぜ手持ちのSVスプール3つを全てバラしてしまったのかと言いますと、
そもそもは、3台あるSV機のうちのスティーズ103Hに装着していたSVスプールにて異音ともにバックラッシュするようになりまして、
メカに疎いワタシは、同じくスティーズ100Hに装着している正常なSVスプールと見比べてもよくわからないわけです。
仕方がないのでダメスプールを修理に出そうと思いましてベアリングを純正品に戻した後パッケージングして、
ご近所のタックルアイランドさんに持っていったところ問題はさらに拡大しまして、店員さんがおっしゃるには「ちゃんと動作しているSVスプールもおかしい」とのこと。
なるほど、よ〜く見るとインダクトローター部分の中に収まっているべきバネが飛び出しちゃってまして、こうなるとポンコツなワタシには何が正解なのかわからなくなりまして、よせばいいのに現時点で唯一正解と思われるラスト1台TNの構造をカガミにすべくTNもバラしちゃった次第です。
で、バラしたのはいいのですが、Cリングというめんどくさい部品の取り付けに難儀しまして、お決まりの「元に戻せなくなった」というのがコトの真相でございます。(笑)
Cリング取り付けには工具が必要です
この難問を解決すべく翌朝ホームセンターにダッシュしたワタシでして、めんどくさいCリングを装着すべくテキトーに工具を調達したわけです。
超難関のCリング取り付けに再チャレンジしまして何とか元の状態には戻しました。(嬉)
ついでにベアリング洗浄と注油もしてこれで復活でしょうか。
ん?
いやいやただインダクトローター部分をバラして組み付け直しただけですから、そもそもの不具合の原因もよくわからないですし直ったかどうかもあやしいです。
スゴいかたたちはインダクトローターでのブレーキの掛かりかたのチューニングなどをされるようですが、ワタシにはバラして組み直すだけでウン時間も費やすありさまですからチューニングなんて論外です。
何にしてもハンドルノブとインダクトローターは二度と触るまいとココロに誓いました。(笑)
とりあえず試投に行きましたが
悪夢のCリングとの格闘が終わったワタシは、ちょいとキャスティング土浦さんに寄ったあと、SVスプールのテストをすべくカスミさんへ新年のご挨拶に出掛けまして、
土浦旧港でリールテストをしようと思っていたのですが、何やら旧港は消防の出初め式でごった返していましたので川に出撃しまして、ロッド2本とリール3個にてさっそくSVスプールのテストを開始しました。
まずはTNさん。
モザイクジグでテストしましたが、
はい、合格。
マグブレーキもちゃんとリニアに反応して、もちろんバックラッシュもありません。
続いて100Hくん。
春に大活躍してくれるはずのデビスイさんでテストです。
こちらも一発合格。もちろんマグブレーキもリニアに反応しまして、動作が怪しかったレベルワインダーもちゃんと作動するようになりました。(嬉)
で、問題の103Hくん。
はい、不合格。(泣)
スプールの回転数が上がるとギーギー異音がして、バックラッシュします。
さらに問題がスプールなのかリールなのかを切り分けるために103Hくんのスプールだけを入れ替えると、全然問題ありません。
ということで、やはりダメなのはこちらのSVスプール君単体ということで間違いないというのがテストでの結論でございます。
で、問題解決のためにちゃんと動作するSVスプールを見比べながら、何ちゃって理系のココロもとないアタマでいろいろ考察してみたところ、
不調なSVスプールのほうはなるほどインダクトローターを捻ると戻らなくなることを発見したワタシです。
そもそもインダクトローターは捻っても元に戻る構造なのですが、これが元に戻らないということはどうやらローターの付け根部分が壊れているっぽいです。
大体問題の箇所は突き止めたので、また夜にバラしてアロンアルファあたりでリペアしようと思います。
バックラッシュの原因はスプールの根元のパーツ
カスミでテストしたときに不具合の原因は大体理解できたので、一念発起して再度スプールをバラしました。
事象としてはインダクトローターが飛び出した後、元に戻らなくなる症状でございまして、
スプール軸の付け根にある「インダクトローターの出し入れをコントロールするプラスティックの部品の足の部分」が割れてしまい、グラグラ固定できていないのが原因です。
この部品でございます。
で、どうやって直そうか塾考を繰り返してワタシの出した結論は、、、
おもむろに上州屋のなんちゃってアロンアルファを取り出して割れた部分をむりやり接着しまして、
ほいっ。
無事に直りました。(笑)
これでインダクトローターもきちんと戻るようになりまして、お騒がせのインダクトローター事件はこうして一件落着した次第です。
ついでにヘッジホッグさんで注文したスティーズの純正フロントカバーが届いたので、
くたびれたフロントカバーを外して新しいものに交換して、これで全ての作業は終了しました。
外観はくたびれてしまった初代スティーズくんではありますが、これでまだまだ活躍できそうで何よりでございます。
おしまい。